2021年12月20日(月)から、無人販売サービス「EKIPICK MART(エキピックマート)」の実証実験が始まりました。
株式会社ジェイアール東日本都市開発とパナソニック産機システムズ株式会社により開発された「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース(仮称)」を用いた実験です。
利用はまだまだ限られますが、興味を持つ方もいると思います。
- どこで利用できるの?
- どうやって購入するの?
この記事では、セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートシーケースでの利用方法から決済方法まで解説します。
「nino-life」では、他にもさまざまなサービスについて考察しています。
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「EKIPICK MART(エキピックマート)」のサービスとは?
このサービスの最大の特徴は商業施設の閉店後も商品を購入できることです。
「EKIPICK MART(エキピックマート)」では駅ビルの営業時間外での無人販売サービスを提供しています。
これまでにも無人販売による様々な検証を進めてきました。
無人販売でも、誰でも簡単に、販売ショーケースから商品を選び、購入できるサービスが可能だということを証明してきたのです。
そして今回、冷蔵・冷凍に対応したショーケースでの販売の実験が始まったという経緯です。
まず、無人販売で使用されるショーケースの紹介から解説します。
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」の特徴
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」の特徴は、以下のものです。
- セルフレジと開閉の連動システム
- キャッシュレス対応
- 冷蔵、冷凍の温度帯に対応
- 有名店の商品が購入できる
それぞれ解説します。
セルフレジと開閉の連動システム
ショーケースの無人販売の構造は、セルフレジユニットを併設させたことで実現しています。
セルフレジのFelicaリーダーに電子マネーをかざすとショーケースの扉が解除され、商品を選べるようになります。
その後、扉を閉めると商品が購入できる仕組みです。
セルフレジと開閉状況をシステム連動することで、
- 扉の閉め忘れ防止
- 販売時間の設定・管理
などの確認が無人販売でも可能になります。
これにより、
- 扉が閉まっていないと商品が購入できない
- 販売時間外での解錠の誤作動が起こらない
などのトラブル防止となっています。
キャッスレス対応
スマートショーケースでは、セルフレジユニットを併設した構造となっています。
セルフレジ決済には、電子マネー、クレジットカード、QRコードなどのキャッシュレス決済の利用が可能です。
冷蔵・冷凍に対応
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」では、冷蔵、冷凍の温度帯に対応しています。
食品の自動販売機もありますが、従来のものでは常温のカップ麺やインスタント商品が多いです。
「EKIPICK MART」ではこれまでの検証から、今回は取り扱い商品の充実に伴う温度管理の実験になるようです。
有名店の商品が購入できる
扱う商品にも特徴があり、有名店の商品が含まれる点です。
提供している店舗は、以下の商品が挙げられます。
- 「菓子工房アントレ」(洋菓子)
- 「回し寿司 活」 (寿司)
- 「フォークダンス」(パスタ)
- 「一期一会 みその」(ラーメン)
- 人と接触する回数を減らしたい
- キャッシュレス決済したい
- 有名店の商品を手軽に購入したい
以上のように、現代の社会のニーズにより対応したサービスです。
また、働き方や支払い方法の多様化が進む現代では、それぞれ人の生活様式も様々です。
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」の利用方法
ここでは、実際の設置場所や利用方法を解説します。
設置場所 | シャポー船橋 1階3箇所(うち2箇所が今回新設) |
設置台数 | 計4台
冷蔵2ドア1台、冷蔵1ドア2台、冷凍1ドア1台 |
決済方法 | 電子マネー、クレジットカード、QRコード |
販売時間 | 最大5:30から24:00まで |
無人販売ですが、注意事項として、
- 販売時間は24時間ではない
- 商品によって、販売時間が異なる
- 「PiTaPa」は利用できない
といったものがあります。詳しくはデメリットのパートで解説しています。
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」の利用方法
解錠から決済までは以下の通りです。
- セルフレジ画面の「利用開始」をタップ
- FeliCaリーダーにカードをかざす
- 解錠
- 商品を取り出して扉を閉める
- セルフレジのバーコードリーダーで商品のバーコードをスキャン
- 画面に表示された購入する商品と金額を確認
- 「購入」をタップ
- 決済方法を選択
- 決済
閉扉が確認されないと購入できないシステムになっているため、商品を取った後はしっかり扉を閉めてください。
決済操作に関しては、自動販売機などで電子マネー決済をする場合と大きく変わららないですね。
利用できる決済方法は以下の通りです。
表にしてみます。
電子マネー | コード | クレジットカード | ||
決済方法 | 交通系電子マネー
|
電子マネー
|
|
|
※表は2022年2月現在のものです。
決済可能種別は変更・追加される可能性があります。
「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」のデメリット
ここまではサービス内容と注意点について解説してきましたが、デメリットについても解説します。
- 商品により売り切れ次第販売終了する
- 現金支払い不可、Androidは非対応
- 取り扱い商品は冷凍・冷蔵のみ
それぞれ解説します。
商品によって販売時間の違いや販売終了の場合がある
具体的な商品の販売時間は明記されていません。
有名店の商品などは、販売時間が通常と異なることが考えられます。
また、数量限定商品は、数量に達した時点で販売終了となります。
店舗であれば待てば購入できる場合もあります。
また、問い合わせて予約することもできます。
しかし、「スマートショーケース」の場合には実際に行ってみないと購入できるかは分かりません。
特定の商品を目的で行く場合は、購入できないリスクがあります。
ただ、それだけ常備や大量生産が難しい商品がラインナップされていると言うことです。
もしできなくても他の人気商品が販売されていれば、それもラッキーだって考えよう!
現金支払い不可、Androidは非対応
「スマートショーケース」では、現金での取引はできません。
クレジットや電子マネー、コード決済などには、多数の種類が対象となっています。
注意点として、電子マネーの「Pitapa」も利用できません。
また、iPhoneでの扉の開錠は可能ですが、Androidは非対応です。
最近のキャッシュレスというと、スマホから行なう方が多いかと思います。
わざわざカードを出すのも不便です。
また、現代のキャッスレスが進む現代の社会で、現金のみしか使用していないと言う方は少ないと思いますが、
- 現金で支払いたい
- 現金しか持ち合わせていない
そのような場合にも不便になります。
取り扱い商品は冷凍・冷蔵のみ
今回設置されている「スマートショーケース」の対応温度帯は冷凍・冷蔵です。
商品の持ち運び時間には注意が必要です。
実証実験中である現在は冬場なのでそれほど問題ないですが、夏場の持ち運びは衛生上の心配もあります。
ホットスナックであればその場で手軽に食べられるものが多いです。
こちらのショーケースで販売される商品を見ると、調理が必要なものや鮮度が大事な商品です。
以上のように、サービスはまだ実証実験段階であるため、いくつかの制限があります。
ただ、実証で無人販売が十分有効という結果が得られれば今後のサービス拡大も予想されます。
そうなれば、サービス拡大に伴う利用満足度への改善も大いに期待できます。
実際に、サービスを利用した方に向けてアンケートなども実施しています。
この先、無人販売のサービスが発展すること自体に何もデメリットはないと言えます。
進化する無人販売技術と現代社会への効果
今回は、2021年12月より実証実験が行われている「セルフレジ決済型冷蔵・冷凍スマートショーケース」について紹介しました。
「セルフレジ決済型冷凍・冷蔵スマートショーケース」はセルフレジユニットを併設した、冷凍・冷蔵対応のショーケースです。
- 販売店舗は現在1店舗
- 冷凍・冷蔵商品に対応
- 現金での支払い不可
- スマホ対応はiPhoneのみ
- 商品により販売時間外・販売終了の場合がある
- その場での飲食はできない
利用範囲は限られますが、この実験で無人販売の有効さが高まれば、更なるサービスの拡大が期待できます。
最近では、スーパーマケットやコンビニでも無人レジが増えています。
その背景には、労働者不足、人件費削減、食品ロスなどが挙げられます。
食品ロスに関してはSDGsの項目にも入っており、世界中で対策が講じられています。
このような無人販売が効果を作用するかはまだ検討段階ではありますが、今回のようなサービスであれば結果的に食品ロス対策に効果を発揮すると考えます。
今回の場合でいうと、ショーケースが設置されるのは商業施設内です。
施設内の店舗が閉店時間帯でもショーケース営業ができるようになります。
開店時間内に販売しきれなかったものも閉店後に購入してくれる方がいれば、結果的に廃棄ロス削減にもつながるのではないでしょうか。
利用する人が増え、需要が高まればサービスも拡大されることでしょう。
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